次期MODx「MODx Revolution 2.0.0」の新機能(alpha-4版)

オープンソースCMS「MODx」の次期バージョン、MODx Revolution 2.0.0のalpha-4がリリースされました。以前、「MODx 0.9.7alphaをインストールしてみました」でも紹介しましたが、今回は、そのときから新しく変更された点を中心に紹介してみたいと思います。

その前に、MODxのバージョンについて、簡単に整理しておきます。現在のMODxは0.9.6系と呼ばれていますが、その開発コードネームはmodx evolutionです(「MODx 0.9.6.xがMODx Evolution 1.0に変更」)。そして、今回のMODx Revolution 2.0.0は、以前は0.9.7系と呼ばれていたバージョンです(「MODx 0.9.7がMODx Revolution 2.0.0に変更」)。また、その表記は「MODx」から「modx」に変更されています(「modx evolutionのロゴが公開」)。

実際のところは、現在も「MODx」のままで表記されていることも多く、どれがコードネームでどれが正式名称なのかわからない状態なのですが、今回、紹介するのはフルスクラッチで書き起こされた新しいMODxのalpah-4版になります。

インストーラ

インストーラが一新されました。新しいロゴがあしらわれ、現在のMODxよりもさらにスタイリッシュになっています。デザイン以外の点では、今のところ、0.9.6系との大きな違いはありません。

  • 画像: インストーラ - MODx Revolution 2.0.0-alpha4

マネージャ

Ext JSのデフォルトのブルー系テーマだったのが、シルバー系の洗練されたカラーに変更されています。

  • 画像: マネージャ - MODx Revolution 2.0.0-alpha4

Lexicon Management

Lexicon Managementは、MODxで使用される用語を管理する機能です。言語ファイルの編集機能をアプリケーションとして組み込んだもの、と言うとわかりやすいかもしれません。言語、用語、名前空間などを編集できます。

名前空間が利用できることで、デフォルトの文言を編集する用途のほかに、サイトやスニペット、プラグインの多言語化、さらには、MODxをフレームワークとして利用したアプリケーションの多言語化が容易になるのではないかと思われます。名前空間は作成・編集・削除が可能です。

  • 画像: Lexicon Management(Lexicon Management) - MODx Revolution 2.0.0-alpha4
  • 画像: Lexicon Management(Lexicon Foci) - MODx Revolution 2.0.0-alpha4
  • 画像: Lexicon Management(Languages) - MODx Revolution 2.0.0-alpha4

MODx Web Transport Facility

ワークスペースの「Provisioners」タブにMODx Web Transport Facilityが追加されました。MODx Web Transport Facilityは、パッケージ(スニペットやプラグインなどをまとめたもの)の最新情報を配信するためのMODx公式サーバです。

パッケージ情報を配信するようにしたことで、「Packages」タブから最新版のチェックやリモートでのインストール・アップデートが行えるようになりました。このため、コアパッケージにスニペット等を同梱する必要もなくなり、ユーザは常に最新版のパッケージを利用することができるようになります。

パッケージ機能によって、スニペットやプラグインを一括でインストール・アップデート・再インストール・アンインストールできるようになります。情報配信サーバさえ用意すれば、独自のパッケージ情報を配信することもでき、今後、用途に応じた多様なパッケージを簡単に配信・導入できるようになることが予想されます。

今回は、PHPのallow_url_fopenの設定の関係でリモートインストール・アップデートは機能しませんでしたが、サーバにパッケージファイルを転送することで簡単にインストールできました。ちなみに、MODx Revolution 2.0.0には、パッケージとは別にファイルから単体のスニペットなどをインポートする機能も搭載されています。

  • 画像: Packages(その1) - MODx Revolution 2.0.0-alpha4
  • 画像: Packages(その2) - MODx Revolution 2.0.0-alpha4
  • 画像: Packages(その3) - MODx Revolution 2.0.0-alpha4
  • 画像: Packages(その4) - MODx Revolution 2.0.0-alpha4
  • 画像: Packages(その5) - MODx Revolution 2.0.0-alpha4
  • 画像: Packages(その6) - MODx Revolution 2.0.0-alpha4
  • 画像: Packages(その7) - MODx Revolution 2.0.0-alpha4
  • 画像: Provisioners - MODx Revolution 2.0.0-alpha4

だいぶ開発が進んでいる様子ですが、デフォルトの状態では、一般ユーザが利用するにはとっつきにくくなってしまっている感があります。これはMODxが単なるCMSではなく、アプリケーションフレームワーク・プラットフォームとしての側面を持っているためでしょう。ワークスペース周りの機能だけを見てもわかるように、現在のMODxとは比較にならないほどの柔軟性を持っています。

体感速度の点で言えば、以前よりもさらにもっさりな感じ(というか、遅い)になってしまっています。通常のキャッシュに加えて、JSONやデータベース、リソースのキャッシング機能が搭載されていますが、今回、試した限りではこれらは上手く動作しませんでした。パフォーマンスの改善を含め、今後のチューニングに期待したいと思います。

コメント (2)

はじめまして。MCタイチと申します。

昔作った静的ページをCMS化しようと、Modxをインストールしたままなかなか実行に移せずじまい。そんな折、Revolutionなるものが出ると知り、検索してこちらのサイトにたどり着きました。

このβ版のレビューを拝見して、私としてはちょっと複雑な心境です。DWなどで静的サイトを作っているかのような、Modxのシンプルさが気に入っていたのですが、これからは巨大で柔軟なフレームワークを目指すんでしょうか?

だったら、比較的使い慣れたWordpressで作ってしまおうかと悩む今日この頃です。

MCタイチさん、はじめまして。
たしかに、Revolution(Revo.)ではフレームワーク色が強くなっている印象を受けました。ぱっと見は、今のMODxのほうが親しみやすいかもしれませんね(^^;

シンプルさで言えば、Revo.ではシンプルさがより洗練されていますよ。スニペット等もツリー表示で、DWなどを利用している人には利用しやすそうです。

やろうと思えば、今までよりも複雑なことが簡単にできるようになる、というのが正しいかもしれませんね。WPとは微妙に守備範囲が違うので、自分もmodxやらWPやら使い分けてます :)

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