動画共有サイトの比較と選び方

MODxのチュートリアル動画をニコニコ動画に投稿しました」の動画は主要な動画共有サイトにアップロードしていますが、それぞれの動画共有サイトの特徴について知ることができたので、それらについてまとめてみました。

細かい仕様・制限は頻繁に変わったりするので最低限に止めつつ、ユーザ層や視聴数の傾向、画質、埋め込み用のHTMLについてを中心にまとめています。

YouTube

動画共有サイトと言えばYouTubeですが、アップロードできる動画のサイズの制限が緩いサイトでもあります。最大で1回あたり1GB、10分までの動画のアップロードが可能です。ユーザ数は多く、ユーザ層も幅広いため、アップロードする動画のジャンルを選びません。アップロード直後にはそれなりの視聴数が見込めますが、その後は多くの動画の中に埋もれてしまう可能性もあるでしょう。

サーバサイドでの再エンコード後の画質がかなり悪く、ディティールを重視する動画のアップロードには向きません。また、アスペクト比は調整されないため、アップロード前に調整しておく必要があります。サーバにはオリジナルの動画も保存されており、近い将来には、アップロード済みの動画を含めた全ての動画の画質が向上することが予定されています。

埋め込み用のHTMLはembed要素を含むobject要素であるため、HTMLを修正する必要があります。

ニコニコ動画(SMILEVIDEO)

ニワンゴによる動画共有サイトです。実際には、SMILEVIDEOや提携サービスを利用して動画をアップロードします。アップロードできる動画の制限が厳しく、動画・音声を含む総ビットレートが600kbps以内かつ40MB以内となっています。ユーザ層に偏りがある印象を受けがちですが、実際には幅広いユーザ層が利用しているものと思われます。動画再生時に表示されるコメント機能が最大の特徴です。

視聴数は比較的多く、ユーザの感情を揺さぶる動画は継続的に多くの視聴数が得られます。ただし、コメントが付かない動画はリストアップされないため、その場合には視聴数が著しく落ちます。

画質はかなりひどく、アスペクト比も調整されないため、アップロード前に最適化しておく必要があります。最適化することによって、高画質な動画をアップロードすることも可能です。

埋め込み用のHTMLはiframe要素であり、HTMLの修正が必要になる場合があります。修正方法については、「XHTML文書にニコニコ動画のサムネイルを埋め込む方法」でも紹介しています。視聴には無料の会員登録が必要なため、また少なからず好みもあるため、広く視聴してもらう目的にはあまり向いていません。

AmebaVision

サイバーエージェントによる動画共有サイトです。アップロードできる動画は1回あたり100MBまでです。ユーザ層が若年層や女性に偏っているため、アップロードする動画のジャンルを選ぶかもしれません。しかし、その印象とは裏腹に、実際にはかなりの視聴数が見込めます。

画質は元の動画の種類にも依存しますが、平均して良い画質と言えます。アスペクト比は調整されないため、アップロード前に調整しておく必要があります。

埋め込み用のHTMLにはJavaScriptを使用しており、実際に出力されるHTMLはembed要素を含むobject要素です。embed要素を含むものの、動画共有サイトの中ではそれなりにスマートな方法を採用しています。JavaScriptが無効な環境ではリンクが出力されないため、HTMLを修正する必要があります。

Yahoo!ビデオキャスト

Yahoo!による動画共有サイトです。アップロードできる動画は1回あたり100MB、アカウントあたり合計500MBまでです。ユーザ層が初心者に偏っているため、アップロードする動画のジャンルを選ぶかもしれません。サービス開始からそれほど経っていないこともあり、視聴数も少なめです。クリエイティブ・コモンズのライセンスを設定できるのが特徴ですが、ユーザ層にマッチしていない機能のようにも思います。

画質に関してはかなり良く、アスペクト比も自動で調整してくれます。ただし、動画フォーマットの判別に不具合があるらしく、コンテナフォーマットとコーデックの組み合わせによっては上手くアップロードできない場合があります。

埋め込み用のHTMLはembed要素を含むobject要素であるため、HTMLを修正する必要があります。

MSN Video

Microsoftによる動画共有サイトです。アップロードできる動画は1回あたり100MBまでです。日本語版のサービスはまだ開始していません。そのため国外のユーザが多く、日本語を理解できるユーザはほとんどいないと思われます。英語以外の言語を主とした動画の視聴数はかなり低くなります。

画質は非常に良く、アスペクト比も自動的に調整してくれます。その分、アップロードにも時間がかかる印象があります。

埋め込み用のHTMLは、悪い意味でMicrosoftらしいembed要素によるものであるため、HTMLを修正する必要があります。サービス自体が重いため、サイトなどに埋め込んで使う用途にはあまり向きません。

Stage6(おまけ)

高画質なコーデックとして知られるDivXを開発しているDivX, Inc.による動画共有サイトです。動画共有サイトとしては最高峰の画質を誇っています。しかし、日本語などのマルチバイト文字を含むタイトル・説明文などで文字化けが発生するため、マルチバイト圏のユーザには向きません。また、視聴には専用のプラグインが必要になるため、広く視聴してもらう目的にも向きません。

総合的におすすめなのは、ユーザ数やユーザ層の幅広さ、知名度から見ても、やはりYouTubeです。画質は劣るものの、近いうちに改善されることが期待できます。手軽にアップロードしたい場合には、アスペクト比を調整する必要がなく、画質も高品質なYahoo!ビデオキャストがおすすめです。次点はバランスの取れているAmebaVisionです。

画質を最重要視する場合にはMSN VideoとStage6がおすすめです。英語によるサービスということもあり、視聴者を選びはしますが、その高品質な映像は捨てがたいものがあります。

ニコニコ動画は癖があり、動画の最適化に手間がかかりますが、率直なフィードバックを期待する場合にはもっともおすすめです。批判や煽りに弱い人にはおすすめできませんが、潜在的な不満や要望ももっとも出やすい場です。否定的な意見をも受け入れて、ポジティブなフィードバックとして昇華できるなら、素晴らしいサービスとなると思います。

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