ビデオ編集ツール、Adobe Premiere Elements 4.0の雑感

先日に購入したビデオ編集ツール、Adobe Premiere Elements 4.0の雑感です。

いきなりですが、安価なソフトウェアで手軽に映像編集をしたいという人(つまり、Elementsのターゲットユーザ)の内、次のような人にはおすすめできません。

  • 一般的なテレビ・ビデオカメラ以外の映像をソースとした編集も行いたい人
  • 手間をかけずに手軽に高画質な映像を出力したい人

というのも、Premiere Elements 4.0は編集機能の充実度は高いのですが、肝心の入出力部分が貧弱です。致命的なことに、プロジェクトの設定は既定のプリセットからしか選択できません。つまり、基本的にはフレームサイズ(編集時の画面サイズ)やフレームレート、ピクセル縦横比などの組み合わせを変更できません。(書き出しは任意の設定で書き出せますが、プロジェクトの設定に基づいて最適化されるらしいです。)

また、闇雲に編集するとすぐに画質が低下します。これは上記のプロジェクトの設定と書き出しの設定も関係してくるのですが、1:1のピクセル縦横比で作成されたフッテージ(動画・静止画等)を設定の異なるプロジェクトで使用すると劣化します。同様に、フッテージのスケールを変更すると自動的にスムース化されてエッジがぼやけた感じになります。劣化自体は当然ではあるものの、Premiere Elements 4.0による補間処理が強制的であるということと、その処理結果が汚いということです。

編集のモニタリング時もその他もろもろの影響で低画質です。少なくともモニタリング時はテレビやビデオカメラでの再生に合わせてスムース化されているようです。事前に最適化したフッテージを無圧縮で書き出してみると劣化はないように見えるので、書き出しの設定によっては元のフッテージがそのまま使用されるのかもしれません。

というわけで、内部のデータ形式や内部処理の詳細がわからないこともあって、軽い気持ちで購入すると用途によっては後悔すると思います。実際に、途中で何度かPremiere Elementsを窓から投げ捨てようかと思いました。特に、苦労なしに色々な入出力方法に合わせた最適な編集を行いたいという人は、素直に別のソフトウェアを検討するのが無難です。

反対に、自分であれこれ試行錯誤できる人にはかなりおすすめです。動作は比較的軽快で安定性は高いですし、操作性のよさ、プラグインでの拡張ができることを考えると、コストパフォーマンスはかなり高いと言えます。廉価版と言えども、Premiere Pro CS3に近い使い方ができるでしょう。結果的には満足です。

それから、これはPremiere Pro CS3でもそうですが、エンコード直前の処理やエンコードに関してはフリーソフトのほうが柔軟性が高く、結果的に高性能ですね。なので、Premiereは編集と編集後の中間ファイルを書き出すためだけに使用しています。最低でも、フッテージをPremiereに取り込む前の1工程(素材の制作を除く)とPremiereでの書き出し後の2工程はフリーソフトで行っています。これも機会があれば紹介してみたいと思います。

コメント (2)

  • MEGU
  • 2008-02-05 00:39

大昔だけど、私は、DVraptorをつかってました。ハードウェアエンコードができるので、よいのだけど、付属のアプリで、あつかえるソースが限られていて、3DCGで出力したAVIと合成するときは、MediaStudioProとか使ってました(今はもうないかも…)。

でも、mpegにするのは、あまり綺麗に行かなかったので、「TMPGenc」とか使ってました。当時はフリーだったのです。早くて高画質なの。

動画はおもしろいですよね。アドビは、アレ(笑)なので、避けてしまうんだけど、AfterEffectsだけは、欲しいと思っているのです。

そういうのしたくて、いつもハイスペックのマシンを買うんだけど(笑)、現時点では、宝の持ち腐れ状態です。。

MediaStudio Proは今もあるみたいですね。
UIはやっぱり市販のが洗練されてますけど、柔軟性だとフリーソフトも捨てがたいですよね。

AfteEffectsはおもしろそうなんですけど、おもしろそうだけで衝動買いするには高いですよね…
Premiere Elements 4.0は、AE用のプラグインとも一部互換性があって、フリーのプラグインなんかも多いのでお得感はありました(笑

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